建築/文章/音楽/etc. by Hattori Kazuaki
五七五七七は四拍子だと思っていたが、なんとなく怪しい。それなら何なのかと先を急ぐ前に、ちょっと三拍子の歌の話をしてみよう。 一般に三拍子は西欧のもので、日本にはなかったリズムだと言われる。私もそれはそうだろうと思う。 しかし私が生まれた時には当然はじめからあって...
前回は、七五調と四拍子の良好な関係と、反対に、五七調と四拍子の相容れぬ関係について考えた。 四拍子脳になっている私には、七五調はすんなり読めるが、 五七調というものをどう朗読したらいいか、正直わからない 。 普通はすんなり読めるのかしら? 例えば、「君が代」はどうか。 ...
まずはこれを聞いて欲しい。 ヤバい…ヤバすぎる。何これ。こんなん笑うわ。 一首目は 「昨日より波浮(はぶ)の港にとどまれば東北風(ならい)吹けども鶯ぞ鳴く」 と言っているのだが、もう一度言いたい。何だこれ。 きのうよりはぶのみなとにとどまればならいーふけどもうぐ...
前回の続き。三拍子の唱歌である。 それでは、残った「故郷」と「ぞうさん」はどうだろう。 故郷 (六四調) うさぎおいし かのやま こぶなつりし かのかわ ゆめはいまも めぐりて わすれがたき ふるさと 「故郷」は六四調である。この六四調、な...
前回紹介した小池理論が、正しい短歌のリズム、日本語のリズムなのかどうかは知らない。なんだか、きっと「正しい」なんてものはないのだろうという気がしてくる。だが、小池理論を取り上げて良かったと思うのは、音楽の話、とりわけポリリズムの話に広がっていくことである。今回は、短歌、五七五七七...
五七五七七は四拍子だと思っていた時代が私にもありました。 ……と書くと、まるで小さいころから短歌や日本語のリズムについて考えてきたかのようだが、このことについて意識的に考えたのはここ1ヶ月のことである。 もっとも、五七五七七が四拍子だというのは本当に昔から思っていて、例えば...
日本語のリズムの話に戻ろうと思ったけど、FBのコメントで3人から3曲紹介があったので、今回はその分析に充てようと思う。寄り道とはいえ、リズムに関する重要な概念がたくさん出てきて、なかなか厚みのある内容になった。 紹介があったのはこの3曲。 ・童謡 「この道」 (...
久しぶりに思い出すと、そもそもの最初の問いは 「五七五七七は古来より四拍子で朗読されるのか?」 である。 リズム考(1)~(5)においては、どうも嘘なんじゃないかという話をした。ついでに異説として小池理論を紹介した。 いまのところの結論は 、「五七五七七は四拍子ではないと思う...
新学期が始まっていろいろと忙しいのでとりあえずご報告だけ。 Archiprix(卒業・修士設計世界一大会)で、世界一になりました!! 「Hunter Douglas Award」というもので、8人が受賞しています。 ワークショップのホームページに授賞...
いま、ジャズ界のメインテーマは 「リズムの探求」 である。 ジャズの新譜を追っていれば、リズムに一捻りも二捻りも加えた楽曲をわっさわっさと収穫できる。 私のようなリズムファンにとっては、昨今の取れ高ストップ高状態はかなり美味しい。 そんなリズムオリエンテッドな「今ジャズ」...